参考文献
ここには一応, 私が自分で勉強したり,
読んだりした本を掲げることにします。
- 田村二郎, 微積分読本, 岩波書店, 1975. ---
私が高校一年生のときに, 微分積分を勉強した本。
分かりやすい本である。 但し, 現在は入手困難。
- 中島隆夫, 楽しい微積分, 東京図書, 1995. --- これは私の読んだことのある本ではないのだが,
現在入手可能な本としては良いとご推薦を受けたのでここに掲げておきます。
- 高木貞治, 解析概論 改訂第三版, 岩波書店, 1961. ---
高校一年生のときから持ってはいたが,
本格的な数学書なので, かなり難しい。
読む価値はある。
- B. L. van der Waerden, Algebra vol. I, Springer-Verlag, 1966. ---
何を隠そう,
多項式の微分に何も極限の概念を持ち込まなくても定義できるというのは,
この本の §5.1 に出ているのである。
- 室淳子, 石村貞夫, Excel でやさしく学ぶ微分積分,
東京図書, 2000. --- 私は買って失敗したと思ったけれど,
皆さんのような初学者には, 分かりやすくていいかも。
- 伊藤清三, ルベーグ積分入門, 裳華房, 1963. --- 日本の
Lebesgue 積分論の標準的な教科書。
- 吉田耕作, 河田敬義, 岩村聯,
位相解析の基礎, 岩波, 1960. --- 簡潔に纏められているが,
簡潔すぎて分かりにくいきらいも。
- L. シュワルツ, (岩村聯,
石垣春夫, 鈴木文夫,) 超函数の理論, 原書第三版, 岩波,
1971. --- やはりこれくらいの本は読んでおきたいもの。
- 吉田耕作, 演算子法 --- 一つの超関数論 ---, UP
応用数学選書 5, 東京大学出版会, 1982. --- 定数の c と c 倍
operator との区別が曖昧だが, 読んでいて面白い。
- Paul R. Halmos, Measure Theory, Graduate Texts in Mathematics 18,
Springer-Verlag, 1950. --- やや古いが測度論の標準的教科書。
- 志賀浩二, 数の大航海 --- 対数の誕生と広がり ---,
日本評論社, 1999. --- 対数の祖 John Napier (ネピア)
の発想を丁寧に追って,
対数函数の歴史について紐解いている。
- E. マオール, (伊理由美,) 不思議な数 e の物語, 岩波, 1999.
(原著 1994) --- 指数函数, 対数函数の歴史と共に,
微積分の発展についても書かれている。
- エリ・マオール, (好田順治,) 素晴らしい三角法の世界 ---
古代エジプトから現代まで ---, 青土社, 1999. (原著 1998) ---
三角函数の歴史と解析的性質についての歴史的発展が網羅的に書かれている。
残念なことに縦書きなので非常に読みにくい。
- エリ・マオール, (三村護, 入江晴栄,) 無限の彼方へ ---
無限の文化史 ---, 現代数学社, 1989. (原著 1987) ---
上記二つに比すると大分通俗的で, 内容も本 site
とは一寸離れている点が多いが,
同じ著者の作品なのでついでに。
-
解析学参考資料
(笹野 一洋) --- 書籍ではないが,
富山医科薬科大学の先生のお書きになった HP.
なかなか分かりやすいと思う。
- 小松勇作, 解析概論 [I], 数学双書 1, 1962 --- 実数論
(この本では 「無理数論」)
が珍しくきちんと展開されている。
又やけに細かく定理に名前が付いているので,
その点でも参考になる (笑)。
- 横田 壽,
応用数学入門
--- 微分方程式の勉強をするには良い site のようである。
そのうちこの site でも微分方程式を扱う予定だが,
ちっともそこまで到達しそうにないので,
必要な人のために, ここを掲げておく。
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