第一問 (必答 30 点)
[1]
(1) AC2 = (cos 2θ + 1)2 + sin22θ = 1 + 2cos
2θ + cos22θ + sin22θ
= 2 + 2cos 2θ (1 点)
= 2 + 2(2cos2θ - 1)
= 4cos2θ. (1 点)
BC2 = (cos θ - cos 2θ)2 + (sin θ - sin 2θ)2
= 2 - 2(cos θ cos 2θ + sin θ sin 2θ)
= 2 - 2cos(2θ - θ)
= 2 - 2cosθ. (1 点)
= 4×(1 - cos θ)/2
= 4sin2(θ/2) (半角の公式) (1 点).
故に d = 2|cos θ| + 2 sin(θ/2). (各 1 点)
(2) t = sin(θ/2) と置く。 0 ≦ θ ≦ 90°の時 0 ≦ t ≦ (√2)/2 (1 点) で
d = 2(1 - 2t2) + 2t = -4t2 + 2t + 2 (各 1 点).
90°≦ θ ≦ 180°の時 (√2)/2 ≦ t ≦ 1 であり
d = 2(2t2 - 1) + 2t = 4t2 + 2t - 2.
t ≦ (√2)/2 の時
d = -4(t2 - t/2) + 2 = -4(( t - 1/4)2 - 1/16) + 2 = -4(t -
1/4)2 + 1/4 + 2
= 4( t - 1/4)2 + 9/4.
t ≧ (√2)/2 の時
d = 4(t2 + t/2) - 2 = 4((t + 1/4)2 - 1/16) - 2 = 4(t +
1/4)2 - 1/4 - 2
= 4(t + 1/4)2 - 9/4.
Graph から t = (√2)/2 (2 点) の時最小値 √2 (1 点) を採り, この時 sin(θ/2) = (√2)/2, θ/2 = 45°, 即ち θ = 90° (1 点).
又 t = 1 (2 点) の時最大値 4 (1 点) を採り, この時 sin(θ/2) = 1, θ/2 = 90°, 即ち θ = 180°(1 点).
(1) は答えが見え見えである。
(2) では半角の公式を用いている。 Graph を書けば大したことはない。
[2]
(1) 2x = (5/2)y より x = log2 (5/2)y = y log2(5/2) = y(log25 - 1) (3 点).
b - a = (5/2)y - 2x
= (5/2)y - 2y log25 + 2y
= y(9/2 ー 2log25) (2 点)
= (y/2)(9 - 4log25).
29 = 512, 54 = 625 で 512 < 625 より 9 < 4log25. 従って b - a < 0 だから a の方が大きい (2 点)。
(2) 2x = 3z より x = z log23 (1 点).
c - a = 3z - 2x = 3z - 2z log23 = z(3 - 2log23).
23 = 8 < 32 = 9 だから c - a < 0 なので a の方が大きい (2 点)。
(3) (5/2)y = 3z より z = y log3 (5/2).
b - c = (5/2)y - 3y log3 (5/2) = (y/2)(5 - 6log3
(5/2)). ここで 35 < (5/2)6 だから b - c < 0. 従って b < c だから
b < c < a (3 点)
誘導に従っていけばいいので難しくはない。
第二問 (必答 30 点)
(1) y = x2 + 2ax - a3 - 2a2 = (x + a)2 - a3 - 3a2.
従って x = -a, y = -a3 - 3a2 とすると a = -x より
y = -(-x)3 - 3(-x)2
y = x3 - 3x2 (2 点)
(2) y = -a3 - 3a2 と置く。 dy/da = -3a2 - 6a = -3a(a + 2).
a | -3 | -2 | 0 | 1 | |||
dy/da | - | 0 | + | 0 | - | ||
y | 0 | ↓ | 極小 -4 |
↑ | 極大 0 |
↓ | (-4) |
最大は a = 0 の時と a = -3 の時で, 最小となるのは a = -2 の時 (各 3 点)。
(3) C1: y = x2
C2: y = x2 - 6x + 9. (1 点)
C3: y = x2 - 4x (1 点).
C1 と C2 の交点の x 座標は 9/6 = 3/2 (2 点)。
C1 と C3 の交点の x 座標は 0 (2 点)
C2 と C3 の交点の x 座標は x2 - 6x + 9 = x2
- 4x より 2x = 9 即ち x = 9/2 (2 点).
(4) 先ず頂点に着目すると C1 と C2 は共に x 軸上にある。 C3 の頂点は x 軸よりも下にある。 これだけで 3 だと分かる。 (2 点)
以上から求める面積は
∫03/2 (x2 - (x2 - 4x))dx + ∫3/29/2(x2
- 6x + 9 - (x2 - 4x))dx
= ∫03/2 4xdx + ∫3/29/2(-2x + 9)dx
= [2x2]03/2 + [-x2 + 9x]3/29/2
= 9/2 - 81/4 + 81/2 - (-9/4 + 27/2)
= (90 - 27)/2 - 72/4 = 63/2 - 36/2 = 27/2 (6 点).
(4) の前半が一寸変わっているか。 Graph を正しく描けば大したことはない。
第三問 (選択 20 点)
本問では vectors はすべて太字斜体を用いる。
AB = (x, y), AC = (z, w).
A1 が B1C1 の中点より w = -y (2 点).
B2 が A2C2 の中点より z = 2x (2 点).
AB の中点を D とすると CD・PA = 0. (2 点)
PQ = (-4, 3) (2 点)
CD = AD - AC
= (1/2)AB - AC
= (1/2)(AB - 2AC) (2 点)
= (1/2)((x, y) - 2(2x, -y))
= (1/2)(-3x, 3y)
= (3/2)(-x, y).
(2/3)CD・PQ = (-x, y)・(-4, 3) = 4x + 3y = 0 より y = (-4/3)x (3 点).
よって AB = (x, (-4/3)x) = x(1, -4/3),
AC = (2x, -y) = (2x, (4/3)x) =x(2, 4/3) (2 点).
AB = (x/3)(3, -4), AC = (x/3)(6, 4) = (x/3)・2(3,
2) より
AC/AB = 2(√(9 + 4))/5 = 2(√13)/5.
即ち AC = (2(√13)/5)AB. (2 点)
cos∠BAC = (3, -4)・(6, 4)/(5×2√13) = (18- 16)/(10√13) = 2/(10√13) = (√13)/65. (3 点)
最初図に驚かされるかもしれないが, 実は大したことはない。
第四問 (選択 20 点)
arg((γ - α)/(β - α)) = ±∠BAC = ±90°(2 点),
|(γ - α)/(β - α)| = AC/AB = 1 (2 点).
arg((γ - α)/(β - α)) = 90°とすると (γ - α)/(β - α) = 1・(cos 90° + i sin 90°) = i.
(1) より γ = -α - β だから
γ - α = i(β - α)
-2α - β = iβ - iα
-(1 + i)β = (2 - i)α
β = -((2 - i)/(1 + i))α = -((2-i)(1-i)/2)α = -((1 - 3i)/2)α = ((-1 + 3i)/2)α
(2 点).
γ = -α - β = ((-2 + 1 - 3i)/2)α = ((-1 - 3i)/2)α (2 点).
(2) より
p = αβ + βγ + γα = ((-1 + 3i)/2 + ((-1 + 3i)/2)・((-1 - 3i)/2) + (-1 - 3i)/2)α2
= ((-1 + 3i)/2 + 5/2 + (-1 - 3i)/2)α2 = (3/2)α2.
(3 点)
q = αβγ = ((-1 + 3i)/2)・((-1 - 3i)/2)α3 = (5/2)α3. (3 点)
従って
α6 = ((2/3)p)3 = ((2/5)q)2.
(8/27)p3 = (4/25)q2
50p3 = 27q2 (3 点)
D は vector で考えると
α + (β - α) + (γ - α) = β + γ- α = ((-1 + 3i)/2)α + ((-1 - 3i)/2)α - α = -2α
(3 点)
計算が多くて計算間違いに気をつければ大丈夫だろう。 複素数の幾何はこれが最後である。
第五問 (選択 20 点)
(1) 五回の内一回だけ A が起るのだから
5C1×(1/3)×(2/3)4 = 80/243 (2 点)
(2) 丁度四回目で終わる確率は
3C1×(1/3)×(2/3)2×(1/3) = 4/27 (3
点)
二回目で終わる確率は (1/3)×(1/3) = 1/9.
三回目で終わる確率は 2×(1/3)×(2/3)×(1/3) = 4/27
従って四回目又は五回目で終わる確率は 1 - 1/9 - 4/27 = 20/27 (3 点)
[別解]
五回目で終了する確率は (a) 四回目までに一回当たり, 五回目は当たってもはずれてもやる。 (b) 四回目までに一度も当たらず五回目に当たる (c)
五回目まで全てはずれる。 の三つの場合を合計すればよい。 従って
4/27 +
4C1×(1/3)×(2/3)3 + (2/3)4(1/3) +
(2/3)5 = 4/27 + 52/81 + 16/243 + 32/243
= (12 + 32)/81 + 48/243 = 44/81 + 16/81 = 60/81 = 20/27.
(3) 三回目までに一度も A が起らない確率は (2/3)3 = 8/27. (2 点)
三回目までに一度も a が起らないという条件下での X > a となる確率は (a) 4 又は 5 で一回当たる, (b) 4 と 5 と二回当たる
の二通りを考えねばならないから
(2×(2/3)4×(1/3) + (2/3)3×(1/3)2)/(2/3)3
= 4/9 + 1/9 = 5/9. (4 点)
(4) E(X) = a + 1×80/243 + 3×(1 - 80/243 - 32/243) - m×(2/3)5
= a + 80/243 + 393/243 - 32m/243
= a + (473 - 32m)/243 (各 2 点).
E(X) > a とすると 473 - 32m > 0 つまり m < 473/32 = 14 + 25/32 より m = 14 が最大 (2 点)。
実は最初 [別解] の (b) を見落としていて正解が出ずに困った。 やっぱり確率の問題などやるものではない。
第六問 (選択 20 点)
(1) 計算を続けるので, counter N を変化させねばならにから 130. (2 点)
(2) B ≦ 0 になったときに計算を打ち切っているので B は一度逆算し直さなければならない。 従って 4. (3 点)
(3) c1 = 1.05(c0 - m)
c1 - c0 = 0.05c0 - 1.05m ≧ 0.
m ≦ (0.05/1.05)c0 = 2150/21 = 102 + 8/21.
従って m の最大値は 102. (3 点)
(4) 130 迄が初期設定で 140. (2 点)
160 行までで計算するのはぴったりの金額だから 1 を足さねばならない。 従って 3
(4 点)
I | B |
3 | 90/1.05 + 90 ≒ 175.71 |
2 | 175.71/1.05 + 90 ≒ 257.43 |
次の step で I = 1 となって roop を出るから, 最後に小数点以下を切り捨てて 1 を足すので出力は 258 (4 点)
実行回数は 2 回 (2 点)
(4) のサは引っかけじゃないだろうか。
これでは数学の問題じゃなくて programming の問題になっている。 あんまり良くない問題だと思う。
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