|a| < 1, k > 0 ⇒ limn→∞ (nkan) = 0
言い換えれば
|b| > 1, k > 0 ⇒ limn→∞ (nk/bn) = 0.
主張したいことは, n → ∞ の極限においては, |b| > 1, k > 0 の時, bn の方が nk よりもずっと大きいということである。
証明には二項定理を使う。 最初のものだけ証明すれば, 下は b = 1/a と置けばそれで良い。
α > 0 を用いて, |a| = 1/(1 + α) と置く。 すると
|a|n = 1/(1 + α)n = 1/(Σr=0nnCrαr)
ここで n は十分大きいとして良い。 更に m > k として, 分母の和を一部分だけにすれば, 分母の値が小さくなる, 即ち全体としては大きくなるので
|a|n = 1/(Σr=0nnCrαr) < 1/(nCmαm) = m!(n - m)!/(n!αr) = m!/(n(n-1)(n-2) … (n - m + 1) αm).
だから
0 < |nkan| < m!nk/(n(n-1)(n-2) … (n - m + 1)
αm)
= .