解答 4

Proof of lemma.

f(x) = ex - 1 - x - x2/2 と置くと f(0) = 0 で
f'(x) = ex - 1 - x. f'(0) = 0 で
f''(x) = ex - 1.

x ≧ 0, e > 1 より, f''(x) ≧ 0. 従って f'(x) は x ≧ 0 で単調増加。
従って f'(0) = 0 より x ≧ 0 で f'(x) ≧ 0. 従って f(x) は x ≧ 0 で単調増加。
よって f(0) = 0 より x ≧ 0 で f(x) ≧ 0.

∴ x ≧ 0 ⇒ ex ≧ 1 + x + x2/2 で等号は x = 0 の時だけ。

注: 実は exTaylor 展開を, 二次の項で打ち切ったものだから, 当然成り立つ。

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[12] y = xe-x.

ex > 0 より, y 軸に平行な漸近線は存在しない。

limx→±∞(y/x) = limx→±∞(1/ex).

x → +∞ の時:
limx→+(1/ex) = 0.
ここで lemma から x > 0 の時
0 < y = x/ex < x/(1 + x + x2/2) = 1/(1/x + 1 + x/2) → 0 as x → +∞.
∴ limx→+y = 0. よって y = 0 が漸近線。

x → -∞ の時:
t = -x と置けば t → +∞.
limx→-∞(1/ex) = limx→-∞(e-x) = limt+(et) = +∞.
従ってこちら方向には漸近線は存在しない。

y' = e-x - xe-x = (1 - x)e-x.
y'' = -e-x - (1 - x)e-x = (x - 2)e-x.

x 1 2
y' + 0 -
y'' - -1/e - 0 +
y 極大
e-1
変曲点
2/e2

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[13] y = e-xsin x.

ex > 0, -1 ≦ sin x ≦ 1 より, y 軸に平行な漸近線は存在しない。

limx→±∞(y/x) = limx→±∞((sin x)/(xex).

x → +∞ の時:
|sin x| ≦ 1 より, (sin x)/x → 0, 1/ex → 0. ∴y/x → 0.
limx→+∞y = limx→+∞((sin x)/ex) = 0 (∵|sin x| ≦ 1, ex → + ∞).
従って y = 0 が漸近線。

x → -∞ の時: いつものように t = -x と置いて
limx→-(y/x) = limt→+∞((etsin(-t))/(-t)) = - limt→+∞((etsin t)/t).
et/t ≧ (1 + t + t2/2)/t = 1/t + 1 + t/2 → + ∞,
lim supt→+∞ sin t = 1, lim inft→+∞ sin t = -1 で不定符号だからこちら方向に漸近線はない。

y' = -e-xsin x + e-xcos x = -(√2)e-xsin(x - π/4).
y'' = (√2)e-xsin(x - π/4) - (√2)e-xcos (x - π/4) = 2e-xsin(x - π/2).

(増減表は全部は書ききれないので, 原点近くを書く。 又, 変曲点とそこでの傾きも省略した。)

x -3π/4 -π/2 π/4 π/2 5π/4
y' - 0 + 0 - 0 +
y'' + 0 - 0 +
y 極小
-e3π/4/√2
変曲点 極大
eπ/4/√2
変曲点 極小
-e-5π/4/√2

これの graph を Microsoft Excel で描かせてみてはみたものの, y = e-x の graph の減衰が激しく, 殆ど x 軸に張り付いているような図しか得られないため, 省略せざるを得ない。 これなどは, 手書きの方が気分が良く分かって良い (笑)。

どの位減衰が激しいかを示すために, sin x でいうと一周期分ほどを描いてみた。 上下の線は, 各々 y = ex, y = e-x である。

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[14] y = ex/(1 - ex).

の時 y → ±∞ (複号同順) となるので, x = 0 (viz. y 軸) が漸近線。

limx→±∞(y/x) = limx→±∞(ex/(x(1 - ex))) = limx→±∞((1/x) / ((/ex - 1)) = 0.

よって y = -1, y = 0 が漸近線。

注: 実は y = (-(1 - ex) + 1)/(1 - ex) = 1/(1 - ex) - 1 だから, y = -1 が漸近線であることは分かる。

y' = (d/dx)(ex(1 - ex)-1) =ex(1 - ex)-1 + ex(1 - ex)-2ex = (ex(1 - ex) + e2x)(1 - ex)-2 = ex(1 - ex)-2 = ex/(1 - ex)2.
y'' = ex(1 - ex)-2 + 2ex(1 - ex)-3ex = (ex(1 - ex) + 2e2x) (1 - ex)-3 = ex(1 + ex)(1 - ex)-3 = ex(1 + ex)/(1 - ex)3.

x -0 +0
y' + × +
y'' + × -
y +∞ -∞

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[15] y = x-1log x.

定義域は対数函数の真数条件から x > 0.

x → +0 の時 t = log x と置くと, x = et だから, t → -∞ で,

y = e-t・t → t/et → -∞.

従って x = 0 (viz. y 軸) は漸近線。

又, limx→+(y/x) = limx→+((log x)/x2) だが, 又 t = log x と置くと, x → +∞ の時, t → +∞ で [12] と同様に, limx→+(y/x) = limt+(t/e2t) = 0. 従って y = 0 (viz. x 軸) は漸近線。

y' = -x-2 log x + x-1・x-1 = x-2(1 - log x).
y'' = -2x-3(1 - log x) + x-2・(-x-1) = x-3(2log x - 3).

x +0 e e3/2
y' +∞ + 0 - -1/(2e3) -
y'' -∞ - 0 +
y -∞ 極大
e-1
変曲点
3/(2e3/2)

x 切片は x = 1 である。

感想: こうやって Microsoft Excel に graph を描かせてみると, 我々が手書きで描く graph というものは, 確かに分かり易いけれども, いかに欺瞞に満ちているかというのが良く分かって, 一寸悲しかったりもする。

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